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共通の友人のご縁で、信州佐久穂町の千手院という古刹に伺うようになり、傳田ご住職の思いに深く感銘を受けていました。
境内の樹木のうち、200種近くは人の手を加えて景観を整えていますが、切った枝など何かの役に立てられないものか、ただ棄ててしまうのは命を粗末にするようで心苦しい・・とお話になるご住職に、心を動かされ、一つ一つの樹木を煮出して染めてみようと思い立ちました。
チップにした木の枝や幹、樹皮などを、布や糸にひたすらに染めて、気がついたら3年の歳月が流れていました。
そして手作りの見本帳を2部作りました。
お手伝いして下さる生徒さんと作業をしましたが、煮出しているときの木の香りからは木のエネルギーのようなものを感じ、布や糸に染まる深い色にはやすらぎを得て、樹木の胎内に迷い込んだような気持ちでした。
簡単なコピーでも良いから、資料がほしいという生徒さんたちの熱意に押されて、何とかしたいなあと思っていました。そんな時昨年12月に、写真工房の渡辺様と出会うことができて、何度も何度も打ち合わせを重ねこのような本を作ることができました。
樹の精(樹木染見本帳)は200冊作りました。
色が命なので、そのことを一番に考えていただき、実際の色とほとんど変わらなく素晴らしい出来上がりになりました。この本を開いて、樹木のこと、自然のすばらしさに目を向けていただけましたら大変嬉しく思います。
本をとおして新たなつながりの輪が広がることを願っています。
吉岡まさ子
「樹の精」は若干の部数が手元にあります。ご希望される方にはお譲り致します。(一部15000円)